私立中高一貫校からの高校受験を経験しました。

賛否両論あると思いますが、結論をジャッジするつもりはなく、
ただただ、我が子での体験をもとに以下について伝えたいと思います。
1)受験に至る経緯
2)メリット
3)デメリット
色々迷っていたり思うところがある方の、参考になれば幸いです。
1)受験に至る経緯
中一の初期では荒れ気味で、やけくそに勉強放棄状態でした。が、しばらく過ごすうちに部活に打ち込んで仲間もできて、そこそこ楽しめるようになったかなぁというところで、部活をやめることになり、それがトリガーになって高校受験を考え始めた、と本人は言ってました。
我が家の場合、中学受験で第一志望に不合格となり、志望校ではない学校に入りました。
私が本人から決意を聞かされたのは、2年生の冬12月ころ。その前の試験で何事かっていうくらい日々の行動を改め、ものすごい勉強を始めたので何かあったようだなと思ってましたが。どうやら高校受験をしたいから、成績を上げて認めてもらおうとしていたようです。
私は本人の意思が硬いなら、反対するつもりは毛頭なく、よく思い切った決断をしたなと誇らしく思いましたが、主人は驚いて、せっかく中高一貫校に入ったのに、なんでわざわざまた受験するのか?というスタンス。すぐに賛成には至らず、様子をみようということでした。しかしながら、周りに話してみたところ、「勇気ある決断」という後押しの声が多く、最終的に主人も応援することになりました。
そして、受験モードとは程遠い一貫校の雰囲気から脱出すべく、塾通いをし、受験体制に入りました。
学校に報告したのは、3年の夏休み前の面談。
先生も、ものすごく驚いていましたが、本人の決意が硬いなら応援するだけだといってくださりました。
周りの友達には、少しづつ言っていたようですね。
そして、最後の文化祭、修学旅行などを全力で楽しみ、受験を迎えました。途中で余裕がでてきてしまい、最後は恐ろしいほどの下りモードで受験。どうなるかと思いましたが、もうどうなっても本人の自己責任で、全オチしたら働け!と宣告しておりました。
結果、成績上昇に伴い志望をランクアップした第一志望には届きませんでしたが、もともと本人が選んで決めていた学校に合格。
現在にいたります。
2)受験のメリット
一番伝えたいことはこれ。
私立の中高一貫校の勉強はとっても進んでいて、難しいことやってます。中学受験時の偏差値に惑わされるべからず。
大体中学受験してくる子達は成績上位のおりこうさんが多い!そこで3年間の先取り学習をしてるのですから、公立校からくる子たちより、かなりのアドバンテージがあります。
うちの子も、中学校内では相当できない方でしたが、一般の公立組から比べると、英語、数学などは相当アドバンテージがあったので、助かりました。うちは私立から私立だったので、3教科受験メインでしたので、かなり有利。5教科でもちゃんと学校で勉強してきた子は随分楽だと思います。
ちょっと感じ悪く聞こえたらごめんなさい、でもどうしても言いたい!
偏差値の高い私立中学へ入って、成績不振で深海魚となってしまっているお子さんとか、ほんとはとっても賢いのに、自信を失ってしまっている。


もちろん、面倒見のよい学校でケアしてもらうのも、高いレベルで競いあうのもいいでしょう。
でも、もう一つの選択肢として受験するってのも、もう一度自信を取り戻すよい手段では?そう思わずにはいられないのです。
たぶん、自分のレベルの高さに驚くのではないでしょうか?身近でそういう子をみていて、すごくそう思いました。自分が賢いことをすっかり忘れちゃって、バカな落ちこぼれと思い込んでる。すごくもったいない話です!
色々面倒だし、枠から飛び出す行為は勇気がいるけれど、どうか一日でも多く幸せな学校生活を味わってほしいです。
あ、勉強できなくてもすっごい学校生活をエンジョイしてる元気な子なら問題ないですよ?でも、もし今辛い日々をすごしているならぜひ脱出して。思っているよりずっと簡単な事だから。
そんなの大変だよ、とか、難しいよっていうのはやらなかった人達の意見ですから。
また公立高校は(都内のみで話してます)、内申点が大事と言われてますが、上位校になればなるほど、内申比率は低め。そして上位校は内申無視の特別枠を設けているところが多いです。毎年変わるので、調べないと正確にはわかりませんが、要するに、当日の試験一発の結果ですべて決めてくれるという、ありがたーい枠があります。公立校からの受験ではない場合、非常に嬉しい仕組みです。
また、親子共々中学受験経験済みなので、若干心の余裕があります。
そして、そのまま大学付属へ進む場合は、実は一番お得なタイミングかと思います。
事実、そういう方多いです。うちもそう。中学受験のときに大学付属校へいくより、随分楽です。すごいできる組は中学受験で既に抜けているので、残りの公立優秀組のみがライバル。しかし、公立優秀組は「公立のハイレベル校」を目指す人が多いので、大学付属は滑り止めにする人が多いんです。
いざ、大学受験となると、私立・公立から優秀な生徒さんがしのぎを削ってやってきます。そう考えると、高校受験のタイミングで入るのはすごいお得。そう感じました。
3)デメリット
ずばり、お金がかかること!
あとは周りに色々言われたりすることかな。
成績不振なのか、とかいじめられてたんじゃないか、とか色々詮索されるし、心を強くもってないといけません。孤独な戦いになる覚悟がいります。
学校は頼めば願書を書いてくれるとは思いますが、基本ノータッチ。なので、自分ですべての準備をしなくてはなりません。ま、それは中学受験で経験済みなのでたいしたことないです。また推薦はもらえないところが多いみたいです。うちも校長名で推薦状は書けないと言われました。
<まとめ>
中学に在籍中は学校への文句ばかり。ボロクソに悪口を言ってましたが、外へ出て、今までの学校の良さがよくわかるようです。
中学の仲間とは本当に最後まで仲良く付き合って、合格発表もネットで一緒にみたりしてましたし、未だにすごく仲良くしてます。本人も実は結構名残おしいと思っているのでは?と思うくらい。実は私もすごく名残惜しいです。
本当に評判通りのよい学校だったなって。そして、在籍してるお子さんたちも、みんなすごい優秀だったのがよくわかるんです。今の高校も偏差値70クラスのよい学校ですが、学力、地頭の良さは偏差値50クラスだった中学のが全然上に感じます。おかげで、勉強面では中学ほど苦労してません。


何より、本人が自分の意思で決定して、選択した結果ってのは重要な意味があったと思ってます。一貫校に入学したときは、高校受験なんて想像もしていなかったし、すごいとんでもなく大変なことだと思ってましたが、
やってみると意外とどうってことない!
周りが思うほど大変でもないし、受験勉強も中学受験ほど大変じゃないです。
6年一貫教育を受けるべく入っておきながら、なんたること!
という考えもあるけれど、親の体面も子供の体面も両方捨て、チャレンジして私はすごく良かったと思ってます。
現在の在籍校で悩みを抱えてる方には、是非一つの選択肢としておすすめします。
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