先日、テレビで林先生の高学歴ニートへの授業を拝見しました。
すごく内容が濃く、面白かったです。

内容を要約すると、高学歴なのにニート状態の方々が「やりたくもないこと」をして働くことを拒否している。
それについての、林先生の論破劇という感じ。
林先生の話の核は「やりたいこと」ではなくて、「できること」を軸に仕事しろということ。
悩んで、迷う時期もあるけれど、「見切りをつける」ことも念頭に行動すべき、ということ。
やりたいこと=偶然の産物、できること=必然の産物。
こうして文字にすると、たいしたことない話に思えますが、実際の林先生の話術は見事で、ともすれば社会的に認められていないニートの方の反感を買って、終わりとなりそうですが、否定することなく自然な形で自分の話に引き込んでいきます。
「自分の人生、他人に迷惑かけないならどんなでもオッケー」
「かじれるスネは遠慮なくかじれ」
から始まっていきますが・・・
「社会の恩恵だけ享受しているのは存在として社会のお荷物」
「みんながやりたいことだけやっても上手くいくはず→上手くまわらない部分が必ず発生して破綻してくる」
「勝手に国家のルールに縛ろうとするな→嫌なら国を出ていくか、自分でかえろ」
「税金を下げろとかいうつもりはない→自分で払ってないからそう言えるだけ」
徐々に先生の考えに染めていく感じ・・
でもニートさんたちの鋭い質問に途中言葉に詰まることも!
さすが高学歴さん!
塾講師などの仕事は今でも嫌という先生に「収入もあるしやらない選択もとれるなか、なぜ続けている?」
という質問が飛びました。
結局はぐらかした感の残る答えで終わってしまい、私は釈然としなかったです。
自分は「やりたくないこと」もできるならやるということが苦痛なくできるタイプだから?
「頼まれたからやっている」「ゲーム感覚で勝ちにいってる」
うーん、辞める選択をとらない理由には聞こえなかったわぁ。
最初ふんぞり返っていたニートさんたちが、だんだん前のめりになって議論に参加して行く様子が感動的でした。

そして、
強く感じたのが、小林正観さんのお話とよく似ているなぁということでした。
(先生は自己啓発本は興味ないようにおっしゃってましたが・・)
小林正観さんが「頼まれごとをこなしていく人生」こそ最良、ということをおっしゃってました。
なんか、それってつまらないんじゃない?
自分のやりたいことをやらずして、人生を生きたって言える?
そういう考え方が若い時ほど顕著だと思いますが、いろいろ経験するとそういうところに落ち着いていくのかな、って思います。
自分であれこれ思うより、流れに任せて進んでいったほうがうまくいく。
他人の視野からみた自分を受け入れていく。
自我を捨てて生きる。

そんな哲学的なことを思い起こさせる授業でした。
小林正観さんの「流れに任せて川を下る人生」、「頼まれごとを引き受けつづける人生」
と似ているなと。
アプローチの方法は違えど、物事がうまく運ぶ経験を積むと、こういう考えに集約していのかなぁと思いました。
余談ですが、この番組、子供たちにも見せましたが、二人とも面白がって全部みてくれました。
理屈っぽい大学生と高校生♂が素直に食いついた。
先生、お見事!
そして、最後に先生が本当に書きたかった内容の本で、売れなくてショックを受けた本がこれっ!
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めっちゃ読んでみたくなりました(^ ^)。
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