ワークライフバランスの実現
人は、このワークライフバランスの重要性に気づくのが早いか遅いかで、人生の豊かさが大きく変わると思います。
老若男女問わず、特に日本人には大切な要素。
今の若い人たちは、この言葉が目立っているだけで随分と良い人生を過ごせるだろうなと羨ましく思ったりします。
ただ、実現のためにはかなり強い意志がないと難しいかもしれません。
ただでさえ、日本人は「がむしゃら」に突き進むことを美徳とする傾向があるし、他人に強要されると断れないことも多いと思います。
ブラック企業に勤めたら、絶対無理!と言われますが、ホワイト企業とやらも怪しいものです。自分の中の優先順位をはっきりさせることも大事だし、他の時間を割り振るのも難関。
また、大人だけでなく、子供にの活動にもワークバランスという言葉が適用できます。
受験でも部活動でも、バランスを欠いた活動はどこか歪みを生み出すもの。子供の成長を通じて日本の教育現場を体験し、非常に気になるところでした。過剰な受験体制の強要や、部活動参加の強要などです。
どちらも休むことは罪悪。そう教え込まれるのです。そうしなければ得られないものもあるし、そうした中で生まれる利益、栄光、成功体験もあるでしょう。しかし、それで手にした栄光は脆いと思いますし、挫折した後のリカバリーも難しい。特定の価値観を強要するのは問題があると、私は思います。
本人が楽しければいいんじゃないのか?確かにその要素は大きいとは思います。
熱中して行う物事は、全て楽しいし、時間の概念すら消し去るもの。
そこまでいくと、バランスも何も関係ないのかもしれません。本人は至って幸せな、満ち足りた時間と成果を得ることでしょう。
しかし、問題は本人の純粋な意志でない場合です。
強制される場合は、その全てでバランスを崩してはいけない。そう思います。
人間としての成長を第一に考えなければ、破綻への道でしかないかもしれません。
では、そのバランスの保ち方について考えてみたいと思います。
バランスを保つ秘訣
1)自分の完全な自由意志で扱える時間を、必ず確保する。
他人に支配されたまま、自分の自由にならない時間で1日の全てを埋め尽くさないこと。
自分の人生を豊かにするために、自身の内省と成長はもちろん、他人との関わり方も重要ですよね。それが、自然に苦痛なく行えるようにするには、ある程度の心と体、時間の余裕が必要。
実際にお金を稼ぐためだけに使わない時間こそが、そのかなめ。
子供であれば、勉強、運動、以外の時間です。直接の利益にならない時間です。
その時間をうまく作り出すことこそが、ワークライフバランスを整える第一歩。
2)次に、できた時間を自分の糧として有意義に使う
時間を手に入れたら、次のステップ。
自分の中で不足しているもの、渇望しているもの。それらを見つけ出し、人生を豊かにしていくために必要なものを、自分の内側の糧になるものを少しづつ積み重ねていく。
渇望や欲望を満たすためだけに、ただ時間を浪費するようなことにならないように、自分をよく観察。日常で足りていない部分は何なのか「考える」癖をつけて行動していくこと。
わかりやすくいうと、心身の健康を保つような行動。そう言えると思います。
お金や学歴、成功、ステータスといった、他人にはっきりとわかるメリットや資産以外の、目に見えない資産、他人に見えない価値あるものを手にいれるための行動をとる。
これら2点をしっかり踏まえていれば、ワークライフバランスを保って実現していけるのではないかと思います。